デール・カーネギーが勧める自己啓発とは

デール・カーネギーと言えば、1937年の発刊以来、累計1500万部を売り上げ、今なお書店で平積みされるという、自己啓発本の究極の形とも言える「人を動かす」がまず思い浮かびます。

この書籍が今なお輝きを失わずに人々に愛読されるのは、「相手の立場に身を置く」という、聞いただけでは当たり前ながら、なかななか身につけることができない大切なポイントを一貫して説いているという普遍性にあります。デール・カーネギーは、自己啓発を行うに当たっては、まずこの自分本位ではなく、相手本位で物事を考える必要があるということを、繰り返し、様々な例を用いながら示しています。

相手がどんなタイプの人間であれ、自分が重要視され、評価されていると感じさせてくれる人間には好意を抱くものです。このいつの時代も変わることの無い、人間の本質的な部分を捉え、それを自らのスキルとしていくことで、人を動かすための極意を得るというのが、デール・カーネギーが示すスキルであり、人心を捉えることを目的とする自己啓発において、欠かすことのできないものであると言います。

民間の一市民から有名人に至るまで、デール・カーネギーは様々な例を用いて相手の立場に身を置くことの大切さを説いています。人に好かれる、人に何かをしてもらうといったスキルを身につけるために、まず意識すべきポイントと認識するのが良いでしょう。